実発電量で選ぶと太陽光発電は失敗する!
太陽光発電システムのCMなどで、最近よく言われている言葉が、
「実発電量」
ですね。
「変換効率だけでなく、この実発電量をしっかりチェックしましょう!」
とか、
「太陽光発電は実発電量で選ぶ時代!」
とか。
実発電量と聞くと、実際に発電する量なんですから、これが高ければ、太陽光発電システムにおける、ソーラーパネルの性能がいいように聞こえますよね?
実発電量が多ければ、それだけ売電収入が多くなると思いますよね?
間違いです!!
この実発電量と言う言葉をよく使っているソーラーパネルは、基本的にCIS系のソーラーパネルです。
例えばソーラーフロンティアとか。
実は実発電量が高いからと言って、あなたの家の屋根に、そのソーラーパネルを取り付けたところで、素直に発電量が多くなるかと言うとそうはなりません。
どういうことかと言いますと、そもそも実発電量と言う言葉がずるいです(笑)!
聞いた人間の錯覚を誘う言葉です。
実発電量とは何かと言いますと、公称出力1kW当たりのソーラーパネルが、1年間に実際に発電する量なんです。
「だったらいいじゃん!」って声が聞こえてきそうですが、よく注意してください。ここには、面積は触れられてません。
つまり、メーカーがカタログに書いてる定格出力に対して、実際にどれくらい発電するかと言うことなので、そもそも単位面積当たりの発電量が低いソーラーパネルは、この実発電量が高くなるんです。
例えば、実発電量を最も売りにしている、ソーラーフロンティアの太陽電池モジュール(ソーラーパネルのこと)、SF150-Sを見てみましょう。
このソーラーパネルは、CIS(薄膜系)で、変換効率は、
150(最大公称出力)÷(977×1,257)(モジュール1枚の面積)≒12.21
で、約12.2パーセントとなります。
また、このソーラーパネルの実発電量は、メーカーサイトで確認したところ、横浜のあるお宅で、1437kWhを記録しています。
ここで、実発電量というのをもう一度確認しますと、ソーラーパネルのメーカーの公称出力1kWあたりの、年間の発電量です。
ですから、このソーラーパネルの変換効率から分ることは、このソーラーパネル1平米の年間の発電量は、
1437(実発電量)×0.122(変換効率)=175.314
で、約175kWhとなります。
比較対象として、パナソニックのHIT233を見てみましょう。
このソーラーパネルは、単結晶系ハイブリッド型で、変換効率はメーカーサイトで確認したところ、18.2パーセントです。
このパネルの実発電量は、メーカーサイトには実はデータがなく(探せませんでした)て、その代わり、発電量の目安なるものが乗っていました。
おそらく、実発電量と言う言葉がはやりだして、消費者が実発電量ばかり気にするようになってきたので、データがないパナソニックとしての苦肉の策なのでしょう(笑)。
でも、発電量の目安って、あくまで目安じゃちっとも当てになりませんよね(笑)。
まぁ、それでも控えめな数値になっているようですから、これを根拠に計算していきますと、
1125(実発電量の目安)×0.182(変換効率)=204.75
と言うことで、約204kWhとなります。
いかがでしょう?この結果の意味、分りますでしょうか?
ようは、実発電量がどれだけ高くても、変換効率が低いソーラーパネルは、単位面積当たりの年間の実際の発電量は低くなるのです。
ここのところを分らないで、実発電量が高いと言うメーカーの都合のいい宣伝文句を鵜呑みにしてしまうと、あなたの太陽光発電システムは、きっと失敗することになるでしょう!
わたしは最近、この実発電量と言う言葉に関して、少々腹立たしく思っています。
と言いますのも、メーカーがこのような数値を引っ張り出してきて、あたかも発電量が多くなるように消費者に錯覚させ、売り上げを伸ばそうとするのは、百歩譲って企業努力と認めることとしましょう。
ところが、なにやら経済評論家だか、太陽光パネルのシステムインテグレーターだか知りませんが、この辺の計算もしないで、
「太陽光発電は、これからは実発電量で選びましょう!」
とか言ってるのを見ると、お前は自分の頭で物事を考えてるのかと、声を大にして言いたくなるんです!
そういう人たちは、自分の発言の影響力を考えて、もっと慎重に、責任を持って、意見を言うべきだと思うのですが、あなたはどう思います?
まとめとしては、もちろん実発電量は大事な数字ですが、あなたの家の屋根の面積を考えて、慎重に選ぶようにしないと、これからの売電ライフがばら色にはなりませんよ。
最後にこの計算式を覚えておいてくださいね!
実発電量×変換効率=単位面積当たり(←ここが大事!)の実発電量
「実発電量」
ですね。
「変換効率だけでなく、この実発電量をしっかりチェックしましょう!」
とか、
「太陽光発電は実発電量で選ぶ時代!」
とか。
実発電量と聞くと、実際に発電する量なんですから、これが高ければ、太陽光発電システムにおける、ソーラーパネルの性能がいいように聞こえますよね?
実発電量が多ければ、それだけ売電収入が多くなると思いますよね?
間違いです!!
この実発電量と言う言葉をよく使っているソーラーパネルは、基本的にCIS系のソーラーパネルです。
例えばソーラーフロンティアとか。
実は実発電量が高いからと言って、あなたの家の屋根に、そのソーラーパネルを取り付けたところで、素直に発電量が多くなるかと言うとそうはなりません。
どういうことかと言いますと、そもそも実発電量と言う言葉がずるいです(笑)!
聞いた人間の錯覚を誘う言葉です。
実発電量とは何かと言いますと、公称出力1kW当たりのソーラーパネルが、1年間に実際に発電する量なんです。
「だったらいいじゃん!」って声が聞こえてきそうですが、よく注意してください。ここには、面積は触れられてません。
つまり、メーカーがカタログに書いてる定格出力に対して、実際にどれくらい発電するかと言うことなので、そもそも単位面積当たりの発電量が低いソーラーパネルは、この実発電量が高くなるんです。
例えば、実発電量を最も売りにしている、ソーラーフロンティアの太陽電池モジュール(ソーラーパネルのこと)、SF150-Sを見てみましょう。
このソーラーパネルは、CIS(薄膜系)で、変換効率は、
150(最大公称出力)÷(977×1,257)(モジュール1枚の面積)≒12.21
で、約12.2パーセントとなります。
また、このソーラーパネルの実発電量は、メーカーサイトで確認したところ、横浜のあるお宅で、1437kWhを記録しています。
ここで、実発電量というのをもう一度確認しますと、ソーラーパネルのメーカーの公称出力1kWあたりの、年間の発電量です。
ですから、このソーラーパネルの変換効率から分ることは、このソーラーパネル1平米の年間の発電量は、
1437(実発電量)×0.122(変換効率)=175.314
で、約175kWhとなります。
比較対象として、パナソニックのHIT233を見てみましょう。
このソーラーパネルは、単結晶系ハイブリッド型で、変換効率はメーカーサイトで確認したところ、18.2パーセントです。
このパネルの実発電量は、メーカーサイトには実はデータがなく(探せませんでした)て、その代わり、発電量の目安なるものが乗っていました。
おそらく、実発電量と言う言葉がはやりだして、消費者が実発電量ばかり気にするようになってきたので、データがないパナソニックとしての苦肉の策なのでしょう(笑)。
でも、発電量の目安って、あくまで目安じゃちっとも当てになりませんよね(笑)。
まぁ、それでも控えめな数値になっているようですから、これを根拠に計算していきますと、
1125(実発電量の目安)×0.182(変換効率)=204.75
と言うことで、約204kWhとなります。
いかがでしょう?この結果の意味、分りますでしょうか?
ようは、実発電量がどれだけ高くても、変換効率が低いソーラーパネルは、単位面積当たりの年間の実際の発電量は低くなるのです。
ここのところを分らないで、実発電量が高いと言うメーカーの都合のいい宣伝文句を鵜呑みにしてしまうと、あなたの太陽光発電システムは、きっと失敗することになるでしょう!
わたしは最近、この実発電量と言う言葉に関して、少々腹立たしく思っています。
と言いますのも、メーカーがこのような数値を引っ張り出してきて、あたかも発電量が多くなるように消費者に錯覚させ、売り上げを伸ばそうとするのは、百歩譲って企業努力と認めることとしましょう。
ところが、なにやら経済評論家だか、太陽光パネルのシステムインテグレーターだか知りませんが、この辺の計算もしないで、
「太陽光発電は、これからは実発電量で選びましょう!」
とか言ってるのを見ると、お前は自分の頭で物事を考えてるのかと、声を大にして言いたくなるんです!
そういう人たちは、自分の発言の影響力を考えて、もっと慎重に、責任を持って、意見を言うべきだと思うのですが、あなたはどう思います?
まとめとしては、もちろん実発電量は大事な数字ですが、あなたの家の屋根の面積を考えて、慎重に選ぶようにしないと、これからの売電ライフがばら色にはなりませんよ。
最後にこの計算式を覚えておいてくださいね!
実発電量×変換効率=単位面積当たり(←ここが大事!)の実発電量
JUGEMテーマ:太陽光発電
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- 2012.07.13 Friday
- 太陽光発電システム
- 05:26
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- by ひげパパ
また、4kWで設置した場合は実発電量が大きいほうが発電するのは当たり前ですよ。
ただ、一般家庭の屋根事情を考えたら変換効率もかなり大事になってくるといいたいのです。